前回の「家計の健康診断してみませんか?」の記事を見て実際に、家計の健康診断表の数字を記載しようとすると具体的にどの金額を記載すればよいか悩んでいませんか?今回は、資産の項目について記載する具体的な金額をは説明します。
資産
家計の健康診断表に記載する金額は、基本的にその時の時価を記載します。時価は、その時点で換金できる金額と理解してください。ただ、時価といってもそれぞれどのように確認していくかは異なりますので、以下で順に説明します。
預金
基本的に記載する金額に迷うことは少ないかと思います。毎月最後の取引の右端に、残高が記載されていますのでその金額を記載してください。
保険
保険といえば医療保険、生命保険、年金保険いろいろ種類がありますよね。その中で、どの保険を記載すべきでしょうか?前回の記事で「資産は、いざとなったら換金が可能なものと理解してください。」と説明しました。その考えで行くと、解約したときに解約返戻金が支払われる保険がここで記載すべき保険と考えます。そのため、いわゆる掛け捨て保険はこちらに記載すべき保険の対象外とします。
また、解約返戻金はその月の月末時点の解約返戻金を記載します。基本的に、1年間は同じ数字を使います。
具体的に記載すべき金額は、以下のどちらかで確認してください。
ざっくりでよい方(おススメ):保険証券に記載されている年ごとの解約返戻金を利用
詳細が知りたい方:各保険会社に問い合わせた解約返戻金を利用(年1回で十分です)
株式や投資信託
株式や投資信託などは、その月の月末の時価を記載します。株式の時価は、保有株式×その月末の株価です。投資信託は、保有口数×その月末の基準価額÷10,000です。
毎月の時価は、手計算する必要はなく、各証券会社のホームページから確認が可能です。
例えば、楽天証券であれば「資産の推移」の画面を確認すると各月、各資産ごとに月末の資産残高が表示されますので、表示された金額を転記します。なお、iDeCoの推移は同じ画面に表示されないため、確定拠出年金の画面から「資産の推移」画面から確認をします。
自宅
所有者が自分となっているものを記載します。そのため、賃貸の方は空欄のままです。(所有者は大家さんのため)なお、自分名義の不動産をお持ちの方は、その不動産もこちらに記載します。こちらも、保険と同様、基本的に、1年間は同じ数字を使います。
具体的に記載すべき金額は、以下のどちらかで確認してください。
ざっくりでよい方(おススメ):固定資産税評価額を利用
詳細が知りたい方:不動産屋さんに査定してもらった金額を利用(手間、時間がかかります)
まとめ
今回は、資産項目のみの具体的な記載金額を説明しました。家計の健康診断表を使って今後家計を管理していくと、毎月確認することは、上記資産であれば預金と株式等のみで、年に1回程度、保険、自宅(不動産)を確認していきます。預金と株式等であれば、毎月5-10分程度で集計が可能となります。なんだかできそうな気がしてきませんか?そう思った方ぜひすぐに始めてみてください!私もそうですが、後でやろうとするとなかなか始められませんからね。