みなさんは家計管理と聞いて何を考えますか?「家計簿」を思いつく方は多いと思います。また、家計簿というと毎月の収入と支出を記録していきますが、果たして家計管理はそれだけで十分なのでしょうか?今回は、家計管理について違った視点も加えてみてきます。
家計管理とは
会社の場合、決算ごとに貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)を作成します。貸借対照表(BS)は、会社の決算時点での財政状態(ストック情報)を表すもので、損益計算書(PL)は、前回の決算から今回の決算までの会社の経営成績(フロー情報)を表すものです。
会社と家計は当然異なりますが、一時的なものは除いて、前者は利益の出すことを後者は黒字とすることを目的とするため、同じように管理することが良いと考えています。
そのため、家計管理は以下の2つに分けて考えるようにしましょう。
ストック情報
一つは、月末など一時点での家計の財産状況等を把握するというストック情報の家計管理です。
月末時点で預金、株式、投資信託等の資産がいくらあって、借金(住宅ローンやカードローン)等の負債がいくらあるか把握することがこれにあたります。この場合の金額は、月末時点の時価を利用します。
具体的なストック情報の把握の仕方は、以下の記事を参考にされてください。
フロー情報
もう一つは、1か月など一定期間の家計の収支状況を把握するというフロー情報の家計管理です。
給与収入や副業収入がいくらあって、家賃や食費等の支出がいくらあるか把握することがこれにあたります。
管理ツールはどうする?
さて、実際に家計管理を行う場合、何を使って管理していくかが問題となります。みなさんはアプリを使いますか?市販の家計簿を使いますか?エクセル等と使いますか?
私のおススメは、エクセルやスプレッドシートを使って管理することです!コストがかからず(エクセルを既に利用可能な場合やスプレッドシートを利用する場合)自由にアレンジ可能なためです。アプリに比べると手間はかかる点はデメリットですが…
ただ、そのデメリットもエクセル等に記録する際に、自分で手を動かす必要があるためその都度「使いすぎたな~」とか「うまくいった」とか振り返りが可能と考えればいいのではないでしょうか。自動化できるとラクではありますが、管理している「気」になっているだけかもしれません。
また、記録する際の金額は円単位ではなく千円単位をおススメします。理由は、円単位だと金額を合わせることが目的化してしまいがちになるからです。大切なのは「家計の財産状況等」「家計の収支状況」の把握ですからね。
具体的な管理方法は、以下の記事を参考にされてください。
さいごに
一般的には、フロー情報を把握することをイメージすることが多いかと思いますが、ストック情報を把握することも非常に重要です。どれくらい資産があるか把握することで、今ある資産を有効活用してフロー状況を改善させることも可能だからです。
今回の記事をきっかけに家計管理を始めてみようという方は、ぜひともストック情報の把握も行ってみてください。そのうえで、ある資産を別の資産に振り替えて有効活用できないかも検討されてみてください。