これまでの流れ
iDeCoの掛け金の上限の引き上げについては、2024年12月に公表された令和7年度税制改正大綱に明記されていました。ただ、引き上げについては確定拠出年金法等の改正が前提とされており、具体的な時期については明記されていませんでした。
年が明けて2025年5月16日に国会に提出され、6月13日に年金制度改正法が成立。掛け金の上限引き上げの施行は、公布から3年以内の政令で定める日とされました。
その後、厚労省は掛金上限の引上開始の時期を今後正式決定予定ではあるものの、掛金上限を2027年1月引落分から引き上げる方針を固めたという内容が2025年8月19日に日本経済新聞の朝刊に取り上げられました。

iDeCo掛け金上限7000円上げ 27年1月、70歳未満まで加入可能に - 日本経済新聞
厚生労働省は個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)の拠出限度額を、2027年1月引き落とし分から引き上げる方針を固めた。企業年金を併用する会社員の上限は月7000円上がる。老後に向けた資産形成を後押しする。企業年金に加入する会社員は、現在...
掛け金上限upの具体的な内容
掛け金上限upの内容については、令和7年度税制改正大綱から変更はなく、2027年1月引落から以下のように変更されます。なお、国民年金の第3号被保険者(専業主婦(夫)等)は、上限の引き上げはなく、現状と同じ2.3万円/月です。

おわりに
iDeCoの掛け金の上限の引き上げが2027年1月の場合、今から1年ちょっとあります。iDeCoよりNISAの方がいいんじゃない?という方はぜひ以前の記事も参考にしてみてください。
退職金を将来受け取る予定の方は、和7年度税制改正大綱で明記されたiDeCoの改悪と取り上げられている退職所得控除の調整規定等の見直しにも注意して掛け金の引き上げをされてください。