NISA(成長投資枠)の投資戦略

以前はNISAのつみたて投資枠について投資戦略について考えてみました。今回は、もう一つの枠である成長投資枠について投資戦略を考えていきます。

NISAの成長投資枠とは

以前の記事とは重複しますが、NISAの成長投資枠について簡単に説明します。なお、ここでいうNISAは、特段の記載がない限り2024年1月に制度がスタートするいわゆる新NISAとします。

・投資可能な商品:上場株式・投資信託等(一部除外商品あり)

・年間投資可能額は240万円(別途、つみたて投資枠120万円)

・非課税保有限度額:1,200万円

成長投資枠の戦略

つみたて投資枠と異なり、成長投資枠の投資戦略は個々の状況により異なってくると考えられます。

そこで今回は、投資可能資金が1,800万円以下の方で定期的な入金を期待する方を前提に戦略を考えていきます。その他の前提(投資可能資金は1,800万円超や定期的な入金は不要など)での戦略は、またの機会に考えていきたいと思います。

投資可能資金が1,800万円ということは、NISAの非課税保有限度額を気にせず投資が可能ということになります。つまり、全額NISAで投資が可能ということです。

投資信託のリバランス

つみたて投資枠で複数の投資信託を購入している場合、まずそれらをリバランスします。リバランスとは、一定の割合で投資をしていた場合でも、時間がたてばその割合がズレてくるため、当初の割合に再度整える作業のことです。

割合が高くなったものを売却して、その資金で割合が低くなったものを購入でも良いですが、おススメは割合が低くなったものを成長投資枠で購入する方法です。

リバランスのタイミングは、1年に1回程度で時期は毎年同時期が良いと思います。個人的には、年初のタイミングで行っています。

高配当投資

定期的な入金を得るために、高配当株投資をおススメします。2023年8月のプライム市場に上場する会社の加重平均利回りは2.23%となっていますので、まずは3%程度の利回りを目安に投資先を検討してみましょう。

投資先を検討する際は、以前の記事で紹介した注意点に気を付けて検討してみてください。

おわりに

今回は、投資可能額がNISAの非課税保有限度額の範囲内で定期的な入金を得たい方向けの投資戦略について考えてみました。定期的な入金は、使っても良し、再投資でも良し。また、限度枠に余裕があるため大幅に上昇したら利益を確定するのも良いと思います。投資戦略は、目的等により異なりますので一つの案としてお役に立てるとうれしい限りです。

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