2024年1月からNISAが改正されることもあって、投資に関する言葉をよく見かけるようになってきました。今回は、その中でよく出てくる投資信託について説明をします。
投資信託って?
投資信託は、投資する人からお金を集めて投資する人に代わって運用のプロがそのお金を運用して運用した資金を投資する人に分配するものです。プロが運用しますが、必ず利益が出るとは限りません。そのため、最初に投資した金額よりも少ない金額しか返ってこない(元本割れ)可能性もあります。
メリット・デメリット
ここからは、投資対象が株式の投資信託に投資する場合の自分で株式に投資する(個別株投資)場合と比べた場合のメリットとデメリットについて説明します。
メリット
個々の企業分析の必要がない
個別株投資の場合、その企業に投資した金額が増えるか減るかはその企業の業績等に影響します。そのため、投資する前に投資する予定の企業は、有価証券報告書等の公表資料を確認して、業績は堅調に推移しているか?財務は健全か?今後成長していきそうか?などの分析を行います。どこまでやるかにもよりますが、時間と労力が必要です。さらに、投資する企業数が多ければその分、分析する量は増加します。
対して、
投資対象が株式の投資信託に投資する場合は、投資のプロの方が各企業の分析を行ってくれます。ただ、目論見書や運用報告書は確認してくださいね。
リスク分散が容易
個別株投資の場合、「個別株」という名前のとおり、自分で1社1社投資する企業を選択します。複数社に投資する場合、投資金額も多く必要となってきますので、どうしても一定の企業の割合が高くなったり、業種の割合が高くなりがちです。そのため、その割合が高くなった企業等に不祥事等があれば、その影響ももろに受ける可能性は高いです。
対して、
投資対象が株式の投資信託に投資する場合は、1社に集中して投資するわけではなく複数社に分けて投資します。また、業種や地域も分けられているものもあります。どの程度分けられているかは各投資信託で異なります。そのため、1社が倒産したり、不祥事で株価が暴落した場合でも、その影響をもろに受ける可能性は低いです。
デメリット
手数料がかかる
個別株投資の場合、自分で運用を行います。現在、楽天証券やSBI証券等の証券会社で運用を行う場合は、1日100万円まで手数料無料で取引が可能です。そのため、その範囲内で取引を行う場合は、手数料無料で運用が可能です。
対して、
投資対象が株式の投資信託に投資する場合は、プロが自分に代わって運用を行います。当然、タダで運用はしてもらえませんので、手数料を支払う必要があります。その他、販売会社等に支払う手数料も支払う必要があります。手数料は、各投資信託等により異なります。
まとめ
今回は、最近よく見かける投資信託について説明しました。投資信託は、手数料は必要ですが、特に投資をこれから始める方は、始めやすいのではないでしょうか。個人的には、投資信託をベースに、必要な方は個別株等別のものへの投資も行っていくのがよいのではないかと考えています。