8月に入り日経平均株価が急変動しています。相場急落の原因は、円高ドル安や米国の景気減速懸念等などいろいろ言われています。理由はともあれ、今回はそんな状況下でやっておきたいことについて考えてみます。
NISA口座の継続保有
NISA口座で投資した投資信託や個別株については、含み損になっている銘柄もあるかと思います。
これ以上下がるかもしれないと、一旦損失を確定させたいかもしれませんが、基本的にはそのまま保有が良いと考えています。
理由は、長期的な資産の拡大や安定的な配当を目的として投資をされているのではないかと考えるからです。であれば、今は一時的に下落しているかもしれませんが、シナリオ通りであれば明日以降評価額が戻るかもしれません。また、今度買い直そうとした場合も、現在よりも評価額が高くなっているかもしれません。
NISA口座への振替等
特定口座で投資されている方は、7月末時点と比べて時価が下がっている銘柄が多いと思います。個別株の中には年初来安値となっている銘柄もあります。
今年に入り7月末では相場は上昇傾向にあり、購入したくても高値掴みしそうでなかなか購入しにくかったと思います。そういう方は、今がチャンスです。まだまだこれから下がるかもしれませんが、銘柄によっては年初に購入した場合の金額と近いもしくはそれよりも低い金額で購入が可能です。
継続保有を考えている場合は、特定口座で保有している銘柄(特に含み損を抱えている銘柄)は一旦売却し、即座にNISA口座での買い直しましょう。保有したいと思っていた銘柄についても、NISA口座での購入を検討してみてください。
特定口座で保有する銘柄の取り扱いについては、以下の記事も参考にされてください。
特定口座での買い直し
特定口座で保有されている銘柄がある方は、今回の相場の急落で含み損になった銘柄はありませんか?上記2を優先してもらいたいのですが、NISA口座の枠を既に利用済みという方は特定口座の買い直しがおススメです。
含み損の銘柄を売却、再購入することで今年中の売却益から源泉徴収された税金が還付されます。売却益がない場合は、来年初めに配当金から源泉徴収された税金が還付されます。
長い目で見れば、納税額は同じですが、できる限り納税を先送りすることで効率的な運用が可能となります。
さいごに
今回は、相場急落時にやっておきたいことについて考えてみました。ただ、注意してもらいたいことがあります。今回の話の前提は、「長期的に継続して保有を考えているもの」ということです。長期保有を前提としていない場合は、参考にされないようにしてください。
相場が戻るのは誰にも分りませんが、急落時にもできることはあります。焦らずできることを淡々と行っていきましょう!