証券口座を開設して、いよいよ投資する
どちらも税金が優遇される制度です。具体的には、以下のような違いがあります。
NISA(2024年1月以降)
・いつでも換金、引き出しが可能(iDecoは原則60歳まで引き出し不可)
・運用益は非課税(運用損が生じた場合でも、課税口座との相殺は不可)
・投資上限360万円/年(うち、つみたて投資枠120万円/年、成長投資枠240万円/年)
・非課税保有限度額1,800万円(うち、成長投資枠1,200万円)
iDeCo
・掛け金が全額所得控除の対象(NISAにはなし)
・掛け金の上限は、1.2万円/月(公務員等)~6.8万円/月(自営業者等)
・受取時も税制優遇(退職所得or雑所得_公的年金として受取が可能)
・個別株等への投資は不可
・手数料がかかる(加入手数料、口座管理手数料等)
どちらを優先的に活用すべきか?
所得税の納税がある方は、iDeCoを優先的に利用した方がよいと考えています。
iDeCoは、NISAと異なり原則60歳まで引き出しはできませんが、老後資金等長期的な資産形成が目的であれば、逆にメリットともとれるのではないでしょうか?
いつでも引き出し可能であれば、株式市場で混乱が生じ、株価が下がった時に売って換金しまい、その後すぐ株価が戻ってしまったということは避けられるでしょう。
また、投資は短期的に使い道が決まっていない資金で行っていることが多いと思いますので、そもそも引き出しする必要はないものではないと思います。(使い道が決まっているものは、積極的に投資に回すべきではありません。)
所得税の納税がない方(配偶者の扶養の範囲内で働いている方など)は、NISAを優先的に利用した方が良いと考えています。
iDeCoのメリットである掛け金の所得控除を受けることができないことが最大の理由です。
注意点としては、株式市場で混乱が生じた場合、冷静に判断をするということです。